2008年5月7日水曜日

#003.うりずん

木々の芽ぶきが活発になり、心地よい南風(はえ)が渡るみずみずしい季節のことを、沖縄では「うりずん」と呼ぶ。九州福岡では五月晴れの頃が肌身の感じ方としては最もそれに近い。
「これが本当のアカバナーですよ。」と中城村で在来種のハイビスカスを見せてもらった。街路樹やリゾートエリアで見なれた外来種と比べると花が小ぶりで下向きかげん。だけど葉も花もキリッとしていて力がある。
「沖縄の気候もおかしくなってるサ。」と曇天続きで涼しい5月のスタートに違和感を感じているタクシードライバーのおじさん。
グスク道(歴史の道)の拠点の1つ、中城村の東太陽(アガリティーダ)橋を見て感動。13年前に描いていた計画通りに出来上がりつつある。
ランドスケープの仕事の成果が表れるのには時間がかかるけど、歴史的環境に関連することはせかせかしてはいけない。
少なくとも600年以上前から宿道(すくみち)として使われ続けてきた道。
これから何百回と「うりずん」を数え、歴史を刻む力を発する道となりますように。




























グスク道(歴史の道)